急性発症の治療は対症療法のみで一般的には1週間以内に改善することがほとんどです。
慢性、再発性の特発性膀胱炎の場合は完全な症状の改善は難しく、発症回数を減らすことが治療の目標になります。
環境改善はトイレの改善が主体となります。トイレが嫌いな猫は排尿を我慢することにより蓄尿時間が長くなるため発症・悪化要因となります。トイレが嫌いな猫は排泄の前に砂をかかない、排泄の後埋めない、トイレから逃げる、トイレの淵に立つなどの行動が見られます。
猫のトイレは頭からお尻までの距離の1.5倍くらいが好ましく、システムトイレよりも細かめの猫砂が良いです。場所はプライバシーがあり、邪魔が入らず、夜中に真っ暗にならない場所に設置します。数は猫の飼育頭数+1個設置し、トイレが複数ある場合は離れて設置する方が望ましいです。
その他の環境改善としては、個人の安心できる場所を用意する、十分に遊ばせる、3次元運動ができるようにする、庭やベランダなどの屋外に出られるようにすることが挙げられます。
そのほかにも食事療法や水分摂取量の増加、フェロモン療法薬物療法があります。
詳しくはかかりつけの動物病院でご質問ください。
執筆担当:
獣医師 三浦 篤史
東京都中野区江古田4-37-4 TEL:03-5942-5855
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