CASES エキゾチックアニマル症例紹介
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

フェレットの大腿骨骨折

目次


フェレットの骨折について


フェレットは好奇心旺盛であり、狭いところに入り込んだり、潜り込むのが大好きです。
そのため、手足を挟んでしまう、飼い主様が誤って踏んづけてしまう事故が多いです。
また、フェレットは高い場所を怖いと思う概念がなく、高いところからも躊躇なく飛び降りてしまうため、落下事故も発生します。



フェレットの大腿骨骨折の実際の症例


症例は4ヶ月齢、雄のフェレット(品種:マウンテンビュー)でした。
飼い主様が誤って、踏んづけてしまったとのことで、来院されました。

来院時は元気もあり、意識レベルは正常でしたが、右後肢を引きずっている状態でした。
血液検査で肝臓数値のALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の高値が認められましたが、超音波検査では腹腔内、胸腔内の各臓器には明らかな異常所見は認められませんでした。

レントゲン検査をしてみると、右側大腿骨が斜骨折していました。 以下が骨折しているレントゲン画像です。
来院当日に右側大腿骨骨折の整復を行うこととなりました。


大腿骨骨折は癒合不全(骨の癒合が遅れる・癒合しない)が起きやすく、強固な固定・安定化が必要です。
そのため、通常は髄内ピン、プレート、ラグスクリューなどを組み合わせた固定が理想的になります。
しかし、フェレットは骨が犬猫と比べてもろいため、今回は髄内ピンとサークラージワイヤーを組み合わせた固定法を選択しました。
骨折整復後のレントゲン写真です。
髄内ピンで固定後、サークラージワイヤーで骨折端を引き寄せ、固定しました。

術後しばらくはケージレストで安静としました。
術後1日より、ご飯もよく食べ、肝臓数値も下がって行きました。


手術の数日後、痛みも無くなり、入院室でリラックスしている様子です。
退院時には4本足でしっかり歩くことができるまで回復しました。
術後の経過は順調であり、癒合した段階でピンの抜去を考えていきます。