CASES 症例紹介
ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。
一般外科症例

猫の包皮低形成

目次


包皮低形成について


包皮低形成とは先天的に陰茎が包皮から突出困難な状態となる疾患であり、文献報告はほとんど存在せず、かなり稀な疾患です。
今回ご紹介する症例は若齢猫で包皮低形成による排尿痛が認められ、外科的な整復を行った症例です。



包皮低形成に対して外科的整復を行った症例


症例は猫、雑種、未去勢雄、3ヵ月齢で排尿痛、血尿を主訴に来院されました。
陰部を観察すると本来尿の出てくる場所であるはずの包皮開口部がとても小さく、陰茎の露出が困難であり、包皮低形成であるということがわかりました。
以下が症例の陰部の外貌です。
各種検査から一般状態には明らかな異常は認められなかったため、外科手術による整復をすることとなりました。
包皮を切開し、細い糸を使い包皮を形成しました。
以下は手術の写真になります。苦手な方はご注意ください。
手術後は、排尿痛は消失し、陰茎の露出も可能となりました。
その後症状は認められず、健康な他の猫ちゃんとまったく変わらない生活を送ることができています。

今回ご紹介した症例は先天性の疾患を外科的に治療した症例です。
今回の症例のように、先天性の疾患であっても、疾患によっては適切な治療を施せば治癒しうる疾患もあります。
先天性の疾患があったとしても諦めずにご相談ください。


執筆担当:獣医師 陶山雄一郎